生きることは難しい

どこかの誰かの生活日記。いつかは忘れられるんだろうけど。

匿名性の暴力

あ、ただの日記です。

最初はヲタ日記で書こうかと思ったんだけど、だんだんメンタルが歪んでいったのでこっちに書いただけです。



度々、私は匿名性が嫌いかつ苦手だと言っているのだけど、なんで匿名性を使ってまで、他人をsageしたいのかなと疑問に思ってのんびり検索していたらいいものを見つけた。

 

www.n-seiryo.ac.jp

心理学の実験によれば、人は自分の名前が知られず、罰を受けないときには、乱暴になりやすい。
 現実生活では、刑罰を受けるかもしれないし、殴られるかもしれない、仕返しされるかもしれないと人は恐れる。だが、ネットでは匿名性というヨロイを着ることができる。

ネットではなぜ激しい争いが起こるか(心理学総合案内こころの散歩道)

なるほど。然り然りと笑った。

「殴っても自分が殴られないから、他人を殴りたい」というのがなんとなーくわかった。そういう人には乱暴な本性を理性で隠せていることを褒め称えたらいいんだろうな。すごーい!



とはいえ、かくいう私にも乱暴な本性を出す場所というか俗にいう愚痴垢というものがある。

基本的に本名よりHNしか知らない人生なのだが、私はそこのフォロワーをどういう人なのか知っている。そして、その人たちの性格・交流関係をまあまあ把握している。

私はその愚痴垢の中で、世界に向けて、自分に向けて、もしくは誰かに向けた愚痴を吐く。

まあ、人の不幸は蜜の味ともいうし、まあ、フォロワーの知り合い各位は私のメンタル状態をその垢で把握しているといっても過言じゃない。*1

 

そんな無法地帯の愚痴垢で、私は気を付けていることがある。

 

1つ、愚痴垢のフォロワーについての愚痴を書かない。

2つ、愚痴垢のフォロワーと仲の良い人・好きなものについての愚痴を書かない。

3つ、愚痴垢のフォロワーにしてもらったことについての愚痴を書かない。

4つ、愚痴垢のフォロワーに知られても痛くも痒くもないことしか書かない。

 

これをやるのならば、たぶんフォロワーをブロ解して、フォロワーから消えたことを確認してからじゃないと絶対にしない。というか、フォロワーに配慮した第2、第3の愚痴垢がちゃんとある。第3の愚痴垢に至ってはFF0だけども。

 

何故気を付けているかというと、私は愚痴垢のフォロワーを大事にしたいからだ。

誰しも自分に向けての愚痴をネット上に吐き散らしているとわかるやつに味方したいとは思わないだろう。自分の好きなものを貶す人の肩を持とうという人も少ないだろう。自分の行為を否定的に受け取られて書くのも嫌だろう。

そして人の口に戸は立てられないものである。

だから、私は4つのことはどんな精神状態であっても気を付けるようにしている。

 

実際、愚痴垢で書いていることは愚痴を主として個人情報やちょっとすれすれの情報まで多岐にわたる。

もし、愚痴垢で書いていることが漏れた場合、割と早めに私の人生に王手がかけられる、可能性がある。

でも、それがバレた場合、たぶん余程じゃない限り誰が蒔いた種なのか多分察することができる。フォロワーにとっての私の重要度と、そのフォロワーのバラされたくない弱みというか情報を天秤にかけて、まあ、言わないだろうなという人しかいないわけだし。あと、割と愚痴垢のフォロワー同士は繋がりがあるようでない人が多いし。経路特定したらいけるとおもう。



脱線したが、私が悪意をばら撒くときは、匿名ではなく必ず名義を使う。

ある一定数の知り合いをまとめて仮想敵として公開垢で殴り掛かることのほうが多いが、ある一定数にならない個人の場合は愚痴垢で悪意を吐いている。

これが悪いことだとは思っていない。

愚痴垢を見ている人にとって申し訳ない限りだが、まあ、うん、私という人間が愚痴愚痴しているのは変えられない事実なので無理ならばリムってほしいものだ。ミュートでもいいし、監視は自由にしてくれ。その代わりに愚痴垢を見てくれている優しい人たちに対しては絶対に愚痴を吐かないから許されたい。

 

私が匿名で悪意を投げるときは、よっぽど無関係かつ目に余る不愉快が匿名意見箱を設置していて、私の機嫌がめちゃくちゃ悪いときだろう。そのときは、直接的ではなく婉曲に嫌味と皮肉の文章か、ある程度真っ当な批判を送り付ける。ここ3年以内では2回ぐらいやった記憶がある、気がする。

そもそも不愉快な人は関わらないに越したことはない。リアクションを待つのも、返事するのがめんどい。



話は立ち戻るわけだが、「心理学の実験によれば、人は自分の名前が知られず、罰を受けないときには、乱暴になりやすい。」とあった。

でも、私は罰を受けないなら誰かを傷つけてもいいと言われても、別に傷つけたいとは思わない。まあ、”なりやすい”ってだけなので、私はそうではないというだけなのだが。

傷つけるのならば、匿名ではなくちゃんと自分として傷つけたい。相手が傷ついたと怒るのなら、私が受け止めたい。だって、傷つけてまで言いたいことを伝えたいほど、私にとって重要な位置にいる人なのだろうから。

 

むしろ、私は「自分の名前が知られず、報酬を受け取らなくていいときに、相手に好意を投げたい」派だ。聞こえはいいが、ストーカー心理である。普通に怖い。

私は他人から報酬は基本的に要らない。私が善意を振りまきたいから振りまく。見返りは別に求めていない。

理由は、うーん、なんでだろうな。”いい人”になりたいから、かな。

他人からいい人と思われたいのではなく、自分の中で自分は「悪い子」という烙印が20年近く植え付けられているので、少しでも”いい子”もとい”いい人”になりたいだけである。

 

そういう自分を慰めるのに他人を利用していることを自覚しているから。だから、利用させてもらった時点で報酬をいただいている。だから、感謝も見返りも別にほしくはない。もらえたら、そりゃあ嬉しいけども。いいことすると、みんな笑顔になるので、すごく自己満足だけど楽しい。ついでに徳を積んでいる気がする。良席のチケットが当たるようになるとなおいいな。



引用の続き。

 相手がどのような人であれ、人間関係がこじれそうになったときに、「お詫び」はとてもよく効く薬になる。
 早い段階の謝罪が、その後の長いトラブルを防ぐだろう。

ネットではなぜ激しい争いが起こるか(心理学総合案内こころの散歩道)

 

前回の記事で「親が『あんたの方が正しいけど感情を傷つけたことについて謝れ』といったことがある」と書いた。正しくそれに近い。

 

私は短気で切れやすいが、一応は相手を思いやり考えることができる側の人間である(もしくはそうなりたい)と思っている。だからこそ、自分が相手の感情を傷つけたときは、自分が正しいかどうかは置いておいて「相手を傷つけたこと」について謝るようにしている。正論であれば、相手を殴っていいことにはならない。

そのとき「相手を傷つけたこと」は「私が悪い」ので、心から謝れる。



 ただし、謝ることができるためには、こちら側に心の余裕が必要だ。自分が愛されている、認められている、わかる人にはわかってもらえている、そんな余裕があって、はじめて、人に謝る事もできる。
 しかし、人から非難されたり、反論されたときに、相手の言葉とこちらの精神状態によるが、しばしば心が傷ついてしまうことがある。
 心が傷つけば、心を守りたくなる。(心理学的に言えば、「防衛的」になる)
必死になって、自分の正しさを主張したくなる(「正義の味方」の心理だ)。

ネットではなぜ激しい争いが起こるか(心理学総合案内こころの散歩道)

私は「私が悪い」と心の余裕というか客観視ができれば謝れることを自覚している。

しかし、客観視する前、正論をぶつけて相手を傷つけたとき、というか相手を論破しよう・相手よりも正しくあろうとするとき、大体は「人から非難されたり、反論されたときに、相手の言葉とこちらの精神状態によるが、しばしば心が傷ついて」いる。

そんなときに私は大体愚痴垢を取り出す。

現時点「自分が愛されている、認められている、わかる人にはわかってもらえている」ことを感じられる場所は私には存在しない。だから、愚痴を書いて、それをフォロワーに(実際は見ていなくても構わないが)、もしくはリアルの人に吐き出して、受け入れられて、やっと、精神状態を普通に持っていける。

 

 良いコミュニケーションのためには、自分自身の心が守られていることが必要だ。愛されている。失望しても絶望することはない。わかる人にはわかるんだ。そんな心の余裕が必要である。

ネットコミュニケーションの可能性、メールカウンセリング、ネットセラピー(心理学総合案内こころの散歩道)

 前々から友人だからと大事にしていたつもりなのだけど、書いていて、愚痴垢の大切さを身に染みた。ありがとう、友人各位。君たちのおかげで、一般人のふりをして生きていけるよ。



ずいぶん前に、独りで生きていこうとしていてからの愚痴垢の稼働率を考えると、そろそろ死んだ方が楽なんじゃないかと思う。死神や天使や悪魔が手招きしてきてくれているが、現時点推しのリリースと声優様のイベントをこなしたいので招待を辞退することには成功している。この調子であともう2年は頑張りたいなぁ。でも、痛いのも苦しいのも死にぞこなうのも嫌なんだよなぁ。困った。



匿名で他人を傷つけられたら、もう少しこの世界生きやすかったのかなと思わなくもないけど、でも、今の自分のことをそこまで嫌いじゃないので、今のままでいたいものだ。

*1:割と頻繁につぶやくせいか、気づいたら5桁ツイート越していた。まあ、ツイ廃だから仕方ない。